痛みとメディア 

最近“マッケンジー体操”が巷で流行っているとか…創始者であるロビン・マッケンジーはもともと理学療法の世界では超有名でした。そもそも最近できた療法ではなく、欧米ではずっと以前からあったんですけど…

先日テレビで紹介されていたらしく、早速私の患者さんが見よう見まねで試してみたら…アレッ?イタタ(-_-;)みたいな… 

これはマッケンジー体操を批判しているわけではありません。逆に私自身15年くらい前にマッケンジーの存在を知って非常に興味がありましたし、できれば研修に行きたいくらいですから。 

何が言いたいかというと、紹介のされ方に非常に違和感を覚えます。これはマッケンジーに限ったことではありません。今までそれ程素晴らしい治療法が日本で は知られていなかったわけですから、それが紹介されるというのは良いことだと思います。しかし、雑誌なんかでも“魔法の体操”みたいな、かなり誇張されて しまっているような…

メディアは、視聴率を上げる、販売部数を増やなどに必死ですね。そこで国内では聞いたことがない、珍しい、でもこれならいける!と思えばどんな表現でも簡単に使うように思えます。 

マッケンジー体操を行うにしても、専門家が指導した上で行われるのと、その場で“あっ、これをやれば簡単に痛みが取れるんだ”と軽い気持ちで行ってしまうのとでは当然結果は違うと思います。 

特に全てとは言いませんが、脊柱管狭窄症で腰を後ろに反らすと痛い!という方は見よう見まねでやらない方が良いと思います。お茶の水に専門の病院があるらしいのでそちらで診て頂いてからにした方が賢明かと… 

昔の話ですが、PNFも良くも悪くもテレビのスポーツ番組で紹介されてなんとなく名前が知られるようになりました。一時はもてはやされた時期もありました が…結局リハビリのひとつの手技なわけですから、流行りとかそういうもんじゃないと思いますけどね((+_+)) 地道にやっていこっと… 

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