大腿骨頸部骨折

高齢者が転倒して歩くことができない(そうでなくても)場合、この骨折は非常に疑われます。もちろん病院に運ばれレント ゲンを撮ればすぐわかります。頚部骨折が認められれば固定術や人工関節などの手術が行われることが多いです。その後関節拘縮や筋力低下、心肺機能低下や場 合によっては認知症を引き起こす場合もあるので、高齢者の転倒予防は非常に重要となってきます。 

筋力強化だけしておけば予防できるか…そうではありません。バランス感覚、敏捷性なども維持する必要があります。最近は各自治体でも地域支援事業としてそ れらの教室などが行われていますが、全て専門家によるものかといえばそうとも限らないようです。訓練前後に評価(TUG テスト、ファンクショナルリーチテスト、片脚立ちバランスなど)を行いその有効性を検証するのは言うまでもありません。 

また、歩行能力やバランス感覚など個人差があるため、マニューバ的に行えば良いということはありません。それらを見極めた上で訓練を進めていくためにも、専門家による訓練を進めていくべきと考えます。 

転倒後も、再転倒の危険を回避するためにしっかりとした運動プログラムを継続するべきでしょう。私達リハビリ従事者も最も得意とするフィールドであるはず なので、各自治体からトップダウンで任されるくらい認知して頂けるようもっと努力する必要があるかもしれません(-_-;) 

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