足関節の安定性

安定性シリーズ?というわけではありませんが、足首の捻挫は結構多い怪我ですね。スポーツに限らず駅の階段を踏み外してくじいたことがある方もいらっしゃるのでは?
捻挫と言っても内側を傷める場合(外反捻挫)、外側を傷める場合(内反捻挫)といろいろあります。どちらかと言えば外側を傷めるケースが多いと思われま す。この時、外側にある靭帯を損傷してしまうわけですが、前距腓靭帯と踵腓靭帯という2つの靭帯を損傷することが比較的多いのです。しかし1本だけ部分的 に断裂したのか、2本とも完全に断裂したのか、損傷した部位などによっても少し状況が異なってきます。
いずれにしても、靭帯は骨と骨を繋いでいるため断裂することによって留め具が弱くなるようなもの…結果足関節がグラグラ不安定になりやすいわけです。
よく“足首を捻挫するとクセになる”と言いますね。靭帯は留め具のような役割がありますが、実はそれだけではありません。靭帯の中にセンサーがたくさん詰 まっていて、捻挫しそうになった時靭帯が引っ張られるためこれらのセンサーが感知して“危ないよ!”と教えてくれるのです。すると、その情報が上の方に伝 えられ(ほとんど反射的ではありますが)それ以上引っぱられないようにするための筋肉が働く、そして捻挫を予防することができるのです。
ところが、部分的とはいえ断裂してしまうとセンサーの数は減ってしまう。もし2本とも完全に切れていたとすると(過去にひどい捻挫をたことがあり、意外と 気づいていない人もいます)、切れた靭帯は委縮消失してしまうためセンサーも失われる。要するにセンサーの感度が鈍る、もしくは働かない⇒結果、そのまま では捻挫してしまうことに気付かず再び捻挫してしまう、ということです。
ですから、捻挫は“クセになる”というよりも、センサーの機能が低下したことによる“結果”であることが多いわけです。しかし、センサーは他の部分にもた くさんあるわけですから良い意味での代償ができるように、他のセンサーの反応を高めておくとある程度予防することが可能です。特にバランス系のエクササイ ズは有効とされていますので、痛みがなければ積極的に取り入れてみてはいかがでしょうか?
ちなみに私は、過去にサッカーの試合で重度の足関節捻挫をしたことがありますが、バランスボールやらフォームローラーやらスタビリティートレーナーやらの エクササイズのおかげで現在はテーピングをしなくてもプレー出来ます!!決して営業ではありませんがb-studio EXCHANGEでもお取り扱いしております!(いや…営業だな(-_-))
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