パワーとパフォーマンス 

スポーツの世界ではよく野球ならホームランの飛距離、ゴルフならドライバーの飛距離、サッカーならロングシュートというように“パワー”が話題になること があります。もちろん陸上の投てきなら飛距離を出さなければ勝てませんので絶対的にパワーは必要でしょう。しかし、ソロホームランは150メートルでも 110メートルでも1点に変わりはありません。ドライバーの距離が十分でなくてもその後のアプローチやパターでカバーできることもあるでしょう。ロング シュートが打てなくてもゴール前でチョロシュートだって1点は1点です。逆にパワーを追い求めるあまりトレーニングをし過ぎて身体を壊しては全く意味があ りません。以前、アメリカ人のある選手を診たことがありました。彼はものすごいパワーの持ち主でした。なぜならステロイドを使っていたからです。しかしそ の代償はあまりにも大き過ぎました。副作用でしばらくプレーできず、その後おおやけになってしまい十分なパフォーマンスも発揮できず解雇という屈辱も味わ いました。ステロイドとまではいかなくても、パワーを追い求め過ぎてのトレーニングはやはりどうかと考えさせられます。それよりもできるだけ怪我を予防 し、自分の身体をしっかりコントロールできるようなトレーニングが本当は必要なのではないでしょうか?もちろんパフォーマンス向上につなげていかなければ いけないとは思いますが…。野球でもサッカーでも欧米の選手とパワーでまともに競ったら日本人は不利ですよね。でもそれをカバーできるものもあるはず…ど んな形でも1点は1点ですから。でも自分は最近パワーが落ちてきていることを実感しちょっと寂しいかも…歳ですね・・・
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